久しぶりに読んだ文庫本

久しぶりに読んだんだけどなんか夏っぽかったから少し前書き部分を・・・



昔○○郡にある村でこんな事があった。
村の子供たちが大勢で遊んでいた時のこと、ふと気が付くと、鬼ごっこをしていた男の子が一人いなくなってしまった。
夜になっても帰ってこず、山を、川を、村中総出で探し回ったが見つからなかった。
一緒に遊んでいた子供たちは、その男の子が見知らぬ子供とどこかへ走っていくのを見たという。
村に住んでいる誰も、そんな子供は知らなかった。
一年経ち、二年経ったが、とうとう男の子は帰ってこなかった。
見知らぬ子供は神隠しだったのだろうと、村中みんな噂したということだ。

−○○県民俗保存会『○○県の昔話』







仕事で知り合ったT君という人から聞いた話だ。
学生のころ、T君は三人の友達と一緒に四人組の女の子をナンパした。
カラオケにいって、少し酒をのんで、それでは、ということで当初の目論見通りに二人ずつカップルに分かれて解散した。後はそれぞれ、よろしくやるわけである。
ところが次の日から、そのとき一緒にいたM君の姿が見えなくなった。
どうやら、あの夜から家に帰ってないらしい。
携帯電話も圏外で繋がらず、とうとう数日後に捜索願が出された。
M君は最後に見た時髪の長い女の子と一緒だったが、その時ナンパした女の子たちに聞いてみると「そんな子は知らない」という答えが返ってきた。彼女たちは、その子の事をT君たちの連れだと思っていたらしい。
神の長い女の子が誰なのか、結局わからなかった。
M君は今も行方不明のままだという。

−大迫栄一郎『現代都市伝説考』








上の話は良く聞く昔話だけど下の話はちょっとリアルで怖いwww